ごはん便り

身近に手に入る食材を使って、気軽に作れるおうちごはん

ニューオーリンズ風 フライドチキン

ニューオリンズ風 フライドチキン

塩と胡椒をまぶしたら、一晩寝かせるのが美味しさの秘訣。かぶり付くと、カリッとした衣にジューシーな肉汁がお口に広がります。味付けは至ってシンプルですが、奥深い味わいのヒトサラです。

地元の人々に愛されるディープな世界中の居酒屋を紹介する某局のテレビ番組が好きでよく観るのですが、そこで紹介されていたのがこのお店名物のフライドチキンです。そのお店のシェフはとても気さくでおおらかそうな人なのですが、実はニューオーリンズ州のベストシェフの1人にもに選ばれた凄腕シェフらしく、何でもかつてホワイトハウスに州代表として招かれ腕を振るい、かのオバマ大統領(当時)をも唸らせたとか。そんな凄腕シェフが師匠から受け継ぎ今も大切に作り続けているニューオーリンズ風フライドチキン。番組ではざっくりと作り方を紹介していたので、何度も再生しながら作ってみました。味付けは驚くほどシンプルなのですが、素材の旨みがしっかり引き出されていてしみじみ美味しい一品です。

材料(2人〜3人分)

鶏手羽元        8本程度(約500g)

塩           小さじ1(粗塩の場合)

胡椒          適量(しっかり目)

⭐︎卵          1個

⭐︎エバミルク      50ml(コーヒーフレッシュで代用可)

⭐︎水          少々(様子を見て必要なら加える)

小麦粉         適量

ガーリックパウダー   適量

パセリ(みじん切り)  少々

ピクルス        お好みの量

揚げ油         たっぷり

 

作り方
  1. 鶏手羽元に塩と胡椒を満遍なくまぶし付け、冷蔵庫で一晩寝かせる。
  2. ボウルに⭐︎印の卵を溶き、エバミルクを加え混ぜ、濃度を見てとろみが強いようであれば水を少量加える。
  3. 揚げ物用鍋又はフライパンにたっぷり目の揚げ油を入れ、170度〜180度程度になるように加熱する。
  4. 混ぜ合わせた②に①の鶏手羽元をくぐらせ、小麦粉を満遍なくまぶしつけて③の揚げ油に加えて弱目の中火でじっくり8分〜10分程度揚げる。(大きめの手羽元であれば更に数分長めに揚げる)
  5. 8分〜10分程度揚げ、こんがりきつね色になってきたら、竹串で骨の近くを数箇所刺し、更に2分程度揚げる。(こうする事で骨まで味が染みる)

  6. カリッときつね色に揚がった⑤をお皿に盛り付け、ガーリックパウダー・パセリを振り、ピクルスを添えて出来上がり。

番組ではとても大きな鶏の手羽肉で作っており、揚げ時間は180度で20分と紹介されていましたが、日本の家庭では大量の油で揚げる事が少なく、かつ日本で手に入る鶏手羽元はそれほど大きくないので、10分前後の揚げ時間でご紹介しています。大きい手羽元が手に入ったら、たっぷりの揚げ油で180度で20分程度、じっくりと揚げて作ってみてください。

エバミルクは牛乳を濃縮させて作った乳製品で、無糖練乳とも言います。牛乳を濃縮させているので栄養価が高く、生クリームに比べてカロリーは控えめになります。ミルクの風味と濃厚なコクが味わえ、クリームシチューやプリン、杏仁豆腐やコーヒー・紅茶など、アレンジもいろいろ楽しむことができます。

以前はスーパーマーケットのコンデンスミルク(加糖練乳)やスキムミルクなどの売り場近くに小さめの缶が置いてありましたが、今はほぼネットでしか買えないものになってしまいました。

現在では入手困難になってしまったエバミルクですが、実は意外にも家庭で作る事が出来ます。牛乳を鍋に入れ、極々弱い火にかけ、15分〜20分程度、幕が張ったり焦げたりしないように気をつけながら半分程度になるまで軽く混ぜながら煮詰めて作ります。手間はかかりますが、自家製のエバミルクは自然な甘味とミルクの風味が感じられて美味しいので、お時間のある時にぜひお試しください。

意外と簡単 自家製エバミルク