ごはん便り

身近に手に入る食材を使って、気軽に作れるおうちごはん

鯛とすだちと煎り酒の和え物

 

鯛とすだちの煎り酒和え

鯛のお刺身をすだちと煎り酒で和えた、香りと酸味、旨味のバランスの良い、お酒のアテやおもてなしにもおすすめなひと皿です。日本酒・梅干し・鰹節・出汁昆布を煮詰めて作る伝統調味料の煎り酒があれば、ささっと手早く作れてお酒にもよく合いますよ。

材料(2〜3人分)

  • 鯛刺身(柵)           160g〜200g
  • すだち              2個分
  • 大葉               2〜3枚
  • 煎り酒(醤油で代用しても良い)  大さじ1/2〜1

作り方

  1. 鯛の刺身に薄く塩を振りしばらく置き、水が出たら拭き取って食べやすくそぎ切りにする。
  2. 大葉は縦半分にカットし、さらに千切りにして水に晒して水気を切っておく。
  3. すだちは1個は半分にカットして汁を絞り(皮を下にして絞ると皮に含まれる香り成分も汁に加わって風味が良くなります)種を取り除いておく。もう1個は半分にカットし、種を取り除いて皮ごと薄くスライスしておく。
  4. ボウルに③のすだちの絞り汁と煎り酒を加え合わせておく。
  5. ④のボウルに①、②(飾り用に少し取り分けておく)、③のすだちのスライスした物を入れてさっくり混ぜ、器に盛り付けたら取り分けておいた大葉の千切りをのせる。

徳島県特産のすだちは、古くから酢のかわりに使われており、そこから「酢橘」と呼ばれたそうです。すだち独特の香気成分は、何とゆずやレモンよりも多く含まれており、又果肉だけでなく皮にもたっぷり栄養分が含まれているので、焼き物などに絞って使うだけでなく丸ごと活用して無駄なくいただきたいですね。

煎り酒って何?

煎り酒とは、室町時代に考案された調味料で、日本酒に梅干しと鰹節、出汁昆布を入れて煮詰めたもの。誰でも手軽に作れるため、庶民の間で広く使われていたそうです。

刺身や豆腐、卵料理に焼き物など、醤油と同じ様に色んな料理に応用が利く煎り酒は、旨味たっぷりなのに醤油に比べ塩分濃度がかなり低くとってもヘルシー。とっても美味しいのでぜひ一度お試しください。