我が家では「その時家にあるもので作る具沢山中華風スープ」をよく作ります。材料と調味料を入れて煮るだけなので、何の変哲もないごく簡単な普通の中華風スープなのですが、人に振る舞うと、何故か「すごく美味しい!お店の味ね」「何を入れるとこの味になるの?」と言われる事がしばしばあります。
そんなに喜んでいただけるのなら、と美味しくするポイントをいくつかまとめてみました。ご紹介するポイントを参考にして、「その時々の都合で活用出来る事があればやってみる」くらいのゆるい感じで作ってみて下さい。
野菜くずは捨てずに使う
煮物に使った時に出るにんじんや大根の皮、キャベツの芯(葉っぱの真ん中の硬い所)、椎茸の軸(土の付いた石づき部分は除く)にも旨味や栄養がたっぷり含まれています。捨てずに食べやすくカットして具材にしましょう。
キノコ類は必ず入れる
キノコ類にも旨味成分がたっぷり含まれているので必ず加えます。しめじ・エノキ・舞茸・椎茸など、複数種類のキノコを加えるとより美味しくなります。我が家では干し椎茸も常備しているので、生のきのこがない時は干し椎茸を加えます。干し椎茸の戻し汁も捨てずに加えるのをお忘れなく。
野菜の茹で汁は旨味と栄養がたっぷり
白菜やキャベツを茹でたりレンジ加熱して使う事ありますよね?茹でた後の茹で汁や、レンチンした後野菜から出る蒸し汁には旨みと栄養がたっぷり含まれているので、捨ててしまわずにスープや煮物に加えると、料理が美味しくなりますよ。ブロッコリーや菜の花の茹で汁も美味しいのでぜひ料理に活用してみて下さい。(ほうれん草の茹で汁は摂取しない方が良いアクが沢山溶け出ているので使用不可)
手軽に使える動物性タンパク質を活用しよう
ハム・ベーコン・ウインナー・竹輪・ツナ・精肉(豚肉・鶏肉など)を加えると更に旨味が増します。我が家ではウインナーやちくわは冷凍庫に常備しているので、いつでも使えて便利です。
材料(2人〜3人分)
- 大根 50g〜60g
- 人参 20g程度
- きのこ類又は干し椎茸 30g〜50g
- 白菜又はキャベツ 50g〜100g
- ハム・ベーコンなど 30g〜50g
- ⭐︎粉末ガラスープ 小さじ2
- ⭐︎酒 大さじ1
- ⭐︎醤油 小さじ1/2程度
- 塩コショウ 少々
- ごま油 ひと回し
- カットねぎ 適量
作り方
- 大根とにんじんは食べやすい大きさにカットしておく。(煮物などに使った大根やニンジンの皮があればそれもカットして使う)
- きのこ類は石づきを取り除き小房に分けておく。(しめじ・エノキ・舞茸・椎茸など、2〜3種類のキノコを加えて作ると更に美味しくなるのでオススメ)干し椎茸を使う場合、スライス干し椎茸ではなくホールタイプ使用の場合は水に戻し食べやすくスライスしておく。(戻した水は美味しいので捨てずに後でスープに加える)
- 白菜又はキャベツは食べやすい大きさにカットしておく。(野菜の茹で汁や、野菜をレンジ加熱して出てきた水分には旨みと栄養がたっぷりなので、あればスープに加える)
- ハム・ベーコンなどは食べやすい大きさにカットしておく。(ハムやベーコン以外にも、豚肉や鶏肉、ウインナーや竹輪・ツナなどを加えると旨味が出る。作る時に家にあるものを使うとよい)
- 鍋に水と⭐︎印の調味料を加えて中火にかけ、沸騰したら①②③④を硬い順に加えて具材が柔らかくなるまで煮る。
- 味を見て足りなければ塩や醤油で味を整え、胡椒とごま油を加えて器に盛り付け、カットねぎを乗せていただく。
上記の野菜以外にも、長ネギやブロッコリーの芯、たけのこなど、お好みの野菜を使っていろいろお試しください。
子供達が小さい頃、きのこが苦手でいつも残してばかり。でもキノコ類は栄養も豊富で料理に入れると美味しくなるので親としては使いたい。
幸い我が家の子供たちはきのこに対するアレルギー体質ではなく、「食べた時の食感が苦手」だったので、スープや味噌汁・煮物に積極的に使い、スープや煮汁に滲み出たエキスから栄養を摂る作戦で解決しています。
かき玉スープにアレンジ
ご紹介した中華風スープに水溶き片栗粉でとろみを付けて、溶き卵を流せばお店で出てくるようなかき玉スープが簡単に出来上がります。