ごはん便り

身近に手に入る食材を使って、気軽に作れるおうちごはん

祝蕾(しゅくらい)の煮浸し

祝蕾(しゅくらい)の煮浸し

子持ち高菜とも言われる「祝蕾」は、ほのかな苦味とコリッとした歯ごたえが魅力の春を告げる野菜。クセがないので和洋中何にでも使えて、煮ても焼いても生でも美味しく食べられるスグレものです。先ずは手軽にお出汁で炊いて、煮浸しにして美味しくいただきましょう。

祝蕾はアブラナ科の一種、高菜の仲間で比較的新しく市場に登場した野菜です。種苗会社や地域によって名前も色々に呼ばれており、「子持ち高菜」「蕾菜」「祝蕾」「春蕾」「四川児菜」「子宝菜」などと呼ばれています。ちなみに我が家の近所ではもっぱら「祝蕾」として販売されています。

この祝蕾は、ひと株に蕾のようなコロンとした「わき芽」が沢山出来る作物で、主にその「わき芽」が収穫され店頭に並びます。味は前述したようにほんのりとした苦味とコリッとした歯ごたえがあり、エグ味などもなくクセのない美味しさ。柔らかい浅めの緑色が春さしさを醸し出しています。

実はこの祝蕾、わき芽部分だけでなく、葉や茎の部分、つまり根っこ意外全て食べる事が出来るとても経済的な野菜でもあります。

祝蕾のわき芽・葉・茎、共通してほのかな苦味がありますが、加熱調理も生食も可能。葉の部分は柔らかいのでサラダとして食べることもできます。茎については、皮の部分は固いので、まず付いているわき芽を外してからブロッコリーの茎のように皮を剥いて中の芯の部分をいただきます。わき芽に比べて苦味が更にマイルドで歯触りもサクッと軽い食感です。

 

材料(2人分)

  • 祝蕾       120g
  • 麺つゆ(2倍濃縮) 大さじ2,5
  • 水        大さじ4
  • かつお節     ひとつかみ

作り方

  1. 祝蕾はさっと洗い、大きければ縦半分にカットしておく。
  2. 鍋に麺つゆと水を入れ火にかけ、沸騰したら①を加えて2〜3分煮て火を止めそのまま冷ます。
  3. 器に盛り付けて鰹節を乗せていただく。

写真の煮浸しは少し小さめの祝蕾を使ったので、蕾が大きい物を使う場合は少し長めに煮てください。

祝蕾を使ったその他のアレンジ

祝蕾のからし酢味噌あえ   祝蕾と蒸し鶏のごまマヨ和え  祝蕾と豚バラのにんにく炒め