ごはん便り

身近に手に入る食材を使って、気軽に作れるおうちごはん

飴色玉ねぎとベーコンとほうれん草のキッシュ

飴色玉ねぎとベーコンとほうれん草のキッシュ

たっぷりバターのサクサク生地に、じっくり炒めた飴色玉ねぎとベーコンの旨味を卵と生クリームを合わせたリッチなアパレイユで閉じ込めた、贅沢な一品です。ちょっと(というか結構)手間はかかりますが、そのクリーミーな美味しさは一度食べたら忘れられません。

材料(24cmタルト皿 1台分、又は20cmタルト皿 2台分程度)

キッシュ用生地
  • 強力粉         200g
  • 無塩バター       100g(1cm〜1,5cmの角切りにしておく)
  • 塩           小さじ1/3
  • 卵液          1個分
  • 冷水          小さじ1〜2

※上記の材料は計量したら作る直前まで全て冷蔵庫で冷やしておく。ボウルやスケッパー、綿棒なども冷蔵庫で冷やしておくと作りやすい。

アパレイユ
  • 卵           3個
  • 生クリーム       300ml
  • 塩           小さじ1/3
  • ナツメグ        少々
  • 胡椒          少々
具材
  • 玉ねぎ         500g(炒めると150g程度になる)
  • ほうれん草       100g(茹でて2〜3cmの長さにカットしておく)
  • ブロックベーコン    140g〜160g(1cm程度のスティック状にカットしソテーしておく)
  • ナチュラルチーズ    100g (ブロックであればシュレッド又はサイコロ状にカットしておく)    
使用する道具
  • フードプロセッサー
  • ボウル(フードプロセッサーが無い場合)
  • スケッパー(フードプロセッサーが無い場合)
  • 麺棒(のし棒)
  • タルトストーン
  • クッキングシート(使い捨てのもの)
  • ゴムベラ

作り方

キッシュ用生地を作る
  1. ボウルに強力粉と塩・無塩バターを入れ、スケッパーで粉をまぶしながらバターを切るように刻んでいく。
  2. バターの塊が小さくなってきたら溶いた卵を加え混ぜ、粉っぽい様なら冷水10mlを加え混ぜる。パン粉の様なポロポロ感になれば良い。
    (卵液を加えたら、ボウルを回しながらスケッパーで底から返す様に混ぜていく。万遍なく混ざると薄黄色になります。)
  3. ②を手と麺棒で押さえてひとまとまりにする。ビニール袋やラップに包んで押さえるとまとめやすい。麺棒で平らにならしたら冷蔵庫でしばらく寝かせる。

     

    (最初はパラパラの状態だが、袋に入れて押さえていくとまとまった生地になる。)
キッシュ用生地を作る(フードプロセッサーを使う場合)
  1. フードプロセッサーに強力粉と塩・無塩バターを加えパルスをかけながらバターの塊がほとんどなくなり、サラサラするまで回す。
  2. ①に卵液を加えパルスをしながら回し、様子を見ながら粉っぽすぎる場合は冷水を加えて回す。(この時点で粉っぽくても指で押さえて粉同士が少しまとまる様なら大丈夫)
  3. ②をビニール袋に入れ、袋の上から手で押さえひとまとめにし、麺棒で平らにならしまとめて冷蔵庫でしばらく寝かせる。
飴色玉ねぎを作る
  1. 玉ねぎはスライスしておく。
  2. フライパンを熱し、オリーブ油を馴染ませたら①の玉ねぎを加え、弱めの中火で炒める。しんなりとしてある程度火が通ってきたら若干火力を弱め、焦がさないように気をつけながら炒める。(炒め始めに弱火で炒めると、先に水が出てしまうので、必ず若干弱めの中火で炒め始める事)

     

    ⑴炒め始めの状態        ⑵10分後         ⑶20分後 
  3. 焦げないように気をつけながら、飴色になるまで約30分〜40分程度気長に炒める。
    ⑷30分後           ⑸40分後         ⑹出来上がり

  4. 余談ですが、フライパンにこびり付いた焦げは玉ねぎの旨味の塊なので、洗い流す前に水を適量加えて煮溶かしてお好みのスープなどに加えると美味しいです。
キッシュ用生地を成形して下焼きをする
  1. 台所の作業台を綺麗に吹き、強力粉(分量外)を少量振って冷蔵庫で寝かせておいたキッシュ用の生地を置き、同じく強力粉を軽くまぶした麺棒を使って平らに丸く伸ばしていく。(途中生地の温度が上がってだれてくる様なら小まめに冷蔵庫又は冷凍庫に入れ生地を休ませる)
  2. タルト皿よりもひと回り大きくなるくらい伸ばしたら、生地を麺棒に巻きつけてタルト皿に乗せ敷き込み、手を使って皿に密着させ整える。大きくはみ出た分は包丁やパレットナイフでカットする。(バターが多い生地なので、油脂を塗らずそのまま敷いて焼いても型にこびりつくことはほぼありません)

     

    (伸ばした生地をタルト皿に乗せ、手で押さえて貼り付け、形を整える。)

  3. タルト皿に敷き込んだら乾かないようラップで覆い冷蔵庫でしばらく休ませる。
  4. ③を冷蔵庫から取り出し、ガス抜きの為、生地の底面にフォークで万遍なく穴をあける。(ピケをする)

  5. クッキングシートをタルト皿よりも10cmくらい大きめになるようカットし、真ん中で半折りにし、更に半折りを2回して、
    先端をタルト皿の中心に当て、縁になる部分を確認したら、その部分まで切り込みを入れる。
  6. ⑤を広げてタルト皿の生地の上に広げ、タルトストーンを万遍なく散らし、200度に熱したオーブンで10分焼き、タルトストーンとクッキングシートを取り除いて更に3分〜5分焼く。

アパレイユを流し込んで焼成をする
  1. ボウルに卵を割り入れ、溶きほぐしたら生クリーム・塩・胡椒・ナツメグを加えアパレイユを作る。オーブンは200どに予熱を掛けておく。
  2. 下焼きしたタルト皿に、ナチュラルチーズをシュレッド又はサイコロ状にカットしたものを広げ、更にソテーしたベーコン・飴色玉ねぎ・茹でたほうれん草を万遍なく散らす。(チーズを先に入れて生地の底に沈めてから他の具材をのせて焼くと、全体に火が通りやすくなり、べちゃっとしにくくなるので、必ず先にチーズを入れてください。)

    ①のアパレイユを具材に回しかけ、180度のオーブンで40分〜45分、美味しそうなきつね色になるまで焼けたら出来上がり。(オーブンの種類やクセによって時間は変わります。途中何度か向きを変え、焼き具合を確認しながら焼いて下さい。)

こちらのキッシュ用生地は冷凍できます。多めに作って冷凍しておくと次回手軽に作れます。

オーブンによっては下からの火力が弱く、底生地がサクッと焼けない場合があります。その場合は下焼きの時間を長めに取ってみて下さい。フチばかり焦げるのが心配な場合はフチの部分をアルミ箔で覆って焼成するなどして調節してみて下さい。

アパレイユを作る際、乳脂肪分の高い生クリーム(42%や47%のもの)であれば、1/3程度を牛乳に置き換えても美味しく作れます。しかし牛乳割合を増やし過ぎると濃厚な風味が減ってしまうのでご注意ください。